*「魔王(마왕)」第14回のあらすじ&感想など…(ネタバレあります)。
交通事故を起こしたファン・デピルはソン・ジュンピョ記者のことを知らないと言っていましたが、実は、やはり過去につながりがありました。ファン運転手が事業主だった修練院が火事になり、その事件を扱った記事を書いたのがソン記者だったのです。その記事は事実とは異なり、ファン親子(父親は校長だった)は金の亡者であるというような内容で、そのせいで父親は学校を退職、ついには自殺し、ファン自身は結婚が破談になっていたのです;;
オ・スンハ弁護士(チュ・ジフン)の回想シーン。母親も亡くなり、一人きりになったテソンは、訪ねてきたキム・ヨンチョルに、こう言います。
이제 난 아무도 믿지 않아.세상이 우릴 버렸지만 이젠 내가 세상을 버렸어.
(もう俺は誰も信じない。世間は俺らを捨てたけど、これからは俺が世間を捨ててやる)
そこでヨンチョルは思わず、自分は事件を見ていた、テフンが刺される現場を見たと告白します。今からでもそれを証言してくれというテソンに対して、それはできないと言ってその場から逃げて行ってしまうヨンチョル。実はヨンチョルの両親はカン議員側に丸め込まれてしまっていたのです。おそらくお金を受け取って。
カン・ヒス社長と妻がいる場所に、キム・スンギが現われ、ナ・ソクチン秘書と妻の不倫をにおわせるようなことを言います。でもヒス社長はスンギの言葉に惑わされる様子がなく、スンギは肩透かしをくう形になります。実際、その後、ヒス社長が独りお酒を飲みながら、オスを呼び出す場面で、なぜか不倫現場の写真を手にしていました。すでに不倫の事実を知っていたんですね。そして妻がスンギから脅迫されていることも知ることに…。
ソン記者がUSBチップを送ったオ弁護士の姉のもとにカン・オス刑事(オム・テウン)が向かいます。同時にオ弁護士も訪れ、3人で姉のもとに届いたUSBチップを確認しますが、その中には音楽しか入っていませんでした。実は、姉が中身を入れ替えていたんですね。…オ弁護士を守るために。本当のスンハは病気の姉のために学校を辞め、働きに出ていましたが、3年経って姉のもとを訪れたとき、姉はその声が違うことに気がついていました。それでも弟のスンハだと信じたかった姉は、そのままニセのスンハ(テソン)を受け入れたのでした。亡くなった本物のスンハの最後の言葉は「姉さんをよろしく頼む」でした。
カン刑事はどうしてもファン運転手に対する疑念を捨てきれず、張込みを続けます。何も証拠がないので家宅捜査もできずイライラしているとき、ファンが部屋の鍵を郵便受けに入れて出かける場面に出くわします(>ああ、危険^^;;)。そして、ついその鍵を使って部屋に入ってしまい、部屋を調べているうちに、何者かに頭を殴られ意識を失ってしまいます。
*気になった表現~♪
・황교장을 비정하고 돈에 눈이 먼 교육자로 묘사했구요.(ファン校長を非情でお金に目がくらんだ教育者と描写していたんですよ)
「눈이 멀다」は実際に「盲目になる」意と「目がくらむ」意があります。他に「눈」を使った慣用表現として、次のような表現があります。
눈이 뒤집히다(ひっくり返る)…目がくらむ、気が狂う、気を失う
눈이 등잔만하다…(怒ったり驚いたりして)目を皿のようにする
눈이 삐다…目がおかしくなる(見誤ったときなど)
눈이 시퍼렇다…ぴんぴんして生きている。「시퍼렇다」は①真っ青だ、②威勢がものすごい、③顔色が真っ青だ、④ぴんぴんしている、などいろいろ意味があります。
눈이 캄캄하다(真っ暗だ)…目がくらんで頭がぼうっとする
・혹시 짐작 가는 점이 있으신가 해서요.(もしかしたら思い当たることがあるかと思って)
「짐작」は「推量、見当、予想」で、「짐작이 가다」は「見当がつく」意。
*今回、非常に複雑だったのは、キョン社長とサンカル、公衆電話をかけてきた人物(おそらくヨンチョル)、ファン・デピルの関係です。(実際のドラマでは割愛されていましたが、台本には、次のような場面がありました。~キョン社長のライターが指紋つきで落ちていたのですが、サンカルはライターを持っていなかったはずだと手下が証言したため、キョン社長は誰かが意図的にそのライターを現場に落としたことを知ります。~さらに)ソン記者の現時点の居場所を一番知っていたのは彼を追っていたサンカルのはずですが、ファンがわざわざサンカルを見たと証言していることから、黒幕はサンカルに(ひいてはキョン社長、カン議員に)ソン記者殺人の嫌疑をかけようとしていると推測されるわけです。実際、キョン社長は誰ともわからない、ある依頼者(>黒幕ですね)からお金を受け取り、その依頼の実行にサンカルを動かし、自分はカン議員の依頼に従っていたというわけです。
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