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2008年6月 5日 (木)

映画『春香伝』

 昨日の記事のパンソリつながりで、映画『春香伝(춘향뎐)』と『風の丘を越えて/西便制(서편제)』を見ました。パンソリの題目の中でも「춘향가(春香歌)」は韓国人であれば、知らない人がいないくらい有名らしく、そのパンソリをもとに作った映画が『春香伝(춘향뎐)』(1999年)、同じ監督(임 권택)の同じくパンソリを題材とした映画に『風の丘を越えて/西便制(서편제)』(1993年)があります。まず、先に見た『春香伝(춘향뎐)』から感想など、書いてみます。

*授業中、先生の事前説明によると、『春香伝(춘향뎐)』の内容は「ラブストーリー」であり「水戸黄門」である…(笑)とのことだったんですが、見ると、なるほどそうでした(笑)

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以下、ストーリーです(ネタバレあり)************
李氏朝鮮時代、南原の長官の息子であるイ・モンニョン(李夢龍)は、ある日、美しい娘ソン・チュニャン(成春香)に一目ぼれし、二人は恋に落ちる。チュニャンは元妓生(キーセン)の娘なので、二人は明らかに身分違いだった。ある日、モンニョンの父が都に移ることになり、二人に別れが訪れる。二人は結婚の約束をして、泣く泣く離れることに…。新長官として赴任してきたのは、色好みの暴君で、チュニャンを自分のものにしようとするが、チュニャンは「二人の夫に使えることはできない」とモンニョンへ操を立て、牢獄に入れられてしまう。その間、モンニョンは科挙試験に主席で合格し、南原への密使となって密かに帰ってくる。新長官の誕生日を祝う席で、チュニャンの処刑が執り行われようとするとき、密使となったモンニョンが登場し、その場で新長官をはじめ民衆を苦しめてきた連中が捕まり、チュニョンは救われ、モンニョンとチュニョンはめでたく結ばれる。

 モンニョンは密使(암행어사;勅命を奉じて民情を探るために密かに地方を巡行した勅使)ゆえにみすぼらしい格好をして帰ってくるのですが、いざ自分が密使である証拠となる印(마패;官吏が地方へ出張するときなどに官吏であることを証明するための札、馬の刻印あり)を出すとき、水戸黄門よろしく「控えおろう!この印籠が目に入らぬか!」って感じで出すんですよね。笑う場面じゃないけど、思わず笑っちゃいました^^;;
 全体としては、非常に道徳的な内容だし、ストーリーとしては決まりきったものだったので、「おもしろい!」とは感じませんでしたが、映画の造り(舞台でパンソリを歌う人の映像と、そのパンソリと同時進行する映像の造り)は実験的で、監督の意欲作だな~と思いました。また映像がすごくきれいでしたね。虐げられつつ生きている庶民の恨(한)が、きっちり正しい道(汚れた政治が正され、身分違いでも本当の愛が成就する)が示されたことで昇華されるような映画でした。モンニョン役のチョ・スンウが、この作品で映画デビューしたとかで、非常にういういしかったです^^

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コメント

ストーリーは、まぁそうよね・・・って感じだけど(汗)チョ・スンウの可愛さを堪能するための映画だと思ってます。

投稿: サトコ | 2008年6月 6日 (金) 00時52分

>サトコさん。

…ったく、もう!(笑)
そうね、かわいいよね^^
頭グリグリしたくなっちゃうわ(爆)

投稿: nikka | 2008年6月 6日 (金) 00時56分

あっ、この映画見たいと思っていたのですが、DVDがありますか?高校生に見せても大丈夫でしょうか?
南原では春香のお祭りがあるんですよね。春香コンテストの映像を見たことがありました。ユン・ソナがそのコンテストの出身だとか言ってましたっけ。

投稿: テラ | 2008年6月 9日 (月) 17時07分

>テラさん。

私はTSUTAYAのレンタルで見ました。
近所のTSUTAYAには無くて、ネットで申込みするやつです;;
後半(二人が別れてから)は問題ないと思いますが、
前半は二人のからみがあるので、教育上どうか…?と(笑)
高校生は気にならないかもしれないけど、一緒に見ているテラさんがいたたまれないかも…(爆)
韓国でも、主人公二人は若いのに、そういった行為が映っているのはけしからん!っていう声が多かったらしいですよ^^;;(>ウリ先生談)

投稿: nikka | 2008年6月 9日 (月) 21時24分

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