« 「白い巨塔(하얀거탑)」第18話 | トップページ | 「白い巨塔(하얀거탑)」第19話 »

2008年11月12日 (水)

치마바람

 韓国における子どもへの教育熱はすごい(おそらく世界一?)と言われますが、子どもの教育に熱心な教育ママに対して「치마바람(チマの裾から起こる風)」(辞書には「치맛바람」とある)という言葉が使われますよね。
 今日、読んだ新聞記事に、冬休みを前に、치마바람なオンマたちの悩みが書いてありました。冬休み中、子どもたちを英語キャンプのようなものに行かせるらしいのですが、私塾だとものすごくお金がかかるので、大学で行われる集中講義(週3回×3週間など)に行かせたいオンマドゥルが多くて、大学に申込みが殺到し、すぐに締め切りとなってしまうとありました。オンマドゥルは「誰々さん家の息子は○○大学の短期留学キャンプに行った」とか「あそこの娘は○○大学の英語キャンプに参加した」とか耳にすると、もういてもたってもいられないくらい焦るらしいのです。そのうえ、その○○大学っていうのが、やはり一流でないとダメだし、講座を受け持つ講師の出身大学も一流でないとダメ…とか…。
 私が一番気になったのは、そういう英語キャンプに経済的な問題で行かせられないオンマドゥルが、「子どもに申し訳ない」とか「子どもに頭を下げなければならない」とか思ってるっていうことです。私も親だから、子どもにいっぱしの教育を受けさせたいという気持ち、そのため冬休みに英語キャンプに入れようとするオンマドゥルの気持ちはわかります。でも、なんでそれができないからって、子どもに頭を下げないといけないとまで思うのか? 貧しくて子どもを働かせるしかなく、普通教育も受けさせられないというのなら話は別ですが;; 韓国と日本の親子関係って全然違っていて、その依存関係に大きな差があるのはわかっています。それにしてもこの教育熱、英語熱って、怖ろしいくらいです。
 わが家の周辺でも似たようなことがあります。うちの学区では、中学受験する子どもが多く、日頃も塾通い、日曜日もなく、長期休みは集中講座に通う小学生が少なくありません。ある塾では、子どもが志願する学校に入るためということで、「お母さんはとにかく子どもが欲しがるものは何でも買ってあげてください」とか、「公立中学なんてダメなところにお前は行くのか!?」と半分脅しともとれるようなことを言ったりしていると聞きました。もし仮にそれで志願する学校に入れたとして、それが何なんでしょうか?? 子どもの教育って、そんな小手先の目の前のことだけ達成されればいいと思ってる大人がいるってことに、本当に危機感を覚えるし、寂しい気持ちになります。
 子どもに他人と比較ばかりするような人間になってほしくないし、そのためには大人(親)が自分らしく生きるようにしないといけないな~と、つくづく思います。と言いつつ、実際には、塾も行かず、学校の宿題さえ、朝起きて慌ててやってるような娘を見ると、「○○さん家の子どもは…」とついつい思ってしまう私もいます^^;; 子どもにどの程度干渉していいものか、黙って見守るっていうのも至難の業です;;

|

« 「白い巨塔(하얀거탑)」第18話 | トップページ | 「白い巨塔(하얀거탑)」第19話 »

コメント

私も最近塾の仕事を始めてからいろいろ考えちゃいます。
この子、塾に来る必要があるのかなぁ?と。
塾に来なくていいくらい勉強ができる子と、せっかく塾に来たのに眠いしわからないしで、全然理解しようとしない子の2種類です。しかも、そういう子に限って週3回も来たりしていて。
親はどういうつもりで塾に送り出しているのでしょうかねぇ。
確かにすばらしい塾に行けば、何かすばらしいチャンスをつかめるのでしょうけど。成果を得られなかったら逆に、子供はつらい思いをしますよね。親があまりに一生懸命だと。

投稿: テラ | 2008年11月12日 (水) 12時27分

私の友人(高校の同級生)に、現役で東北大に入り、卒業後一旦就職してから国立大医学部に入り直し、現在医者やってる男がいます。とても優秀な男ですが、外見ではあまり勉強やっている風には見えませんでした。彼曰く、「遊びたいから、授業中以外では勉強しなくてよいよう、授業中はすべて聞き漏らさないよう集中していた。」とか。

親馬鹿自慢になりますが、我が家の娘、某国立外語大卒です。我が家では、「子供の望む事はできるだけ叶えてやりたい。しかし本人が望んで始めた事は、中途半端では止めさせない。」方針でいました。好奇心旺盛な娘は、ピアノやら水泳やらマーチングバンド、合唱団等、色々チャレンジしながら育ちました。塾も同様、「本人が望むまでは、」方針で、親から勧める事はしませんでした。結果、娘が初めて塾に通ったのは高三の夏以降でした。本人が必要と感じない限り、いくらお金をかけても無駄金になってしまうように思います。

投稿: 諸葛亮 | 2008年11月12日 (水) 13時35分

nikkaさん、冷たい雨ですね。
昨日読んだ「ソウル・サランへ」という本にも「チマパラム」について詳しく載っていました。著者は日本人で韓国人の夫がいます。
異常な教育熱心さに、そのご夫婦は中国に生活の拠点を移したんです。
韓国ではそのために若者の自殺者が多いそうですね。
とにかく大学は出ないとダメ、と言う学歴偏重にはため息が出ますね。その子の好きなことを生かして職人になる、というようなことは認められないそうですね。
私もどんなに相手を好きでも、韓国に嫁ぐのは無理だと思います(^^;)。

投稿: ハーちゃん | 2008年11月12日 (水) 16時28分

>テラさん。

親と子の勉強に対する温度差って、かなりありますからね。
ただ親に言われて塾に行く子って多いと思います。
うちのように親の言うことに従わない子どもは別として(爆)
英才教育ってありますよね、芸術分野とかスポーツ分野とかやらせて、才能が開花するっていうもの。
勉強っていうのは、そういう技術を体に覚えさせるものとは違うような気がするので、無理矢理やらせても実にならないでしょうね。

投稿: nikka | 2008年11月12日 (水) 21時10分

>諸葛亮さん。

そうですね。やはり本人次第なのかもしれませんね。
人生の先輩からそう教えていただけると、今の自分の態度もいたずらに不安がる必要はないかな…と思います。
親の忍耐力が必要ですね(たぶん男親より女親の方が、こういう面では心配性だと思いますから)^^;;

投稿: nikka | 2008年11月12日 (水) 21時17分

>ハーちゃんさん。

名門大など目指して小さいときから勉強に習いごとにめいっぱいで走り続けて、結局入れなかった人たちというのは、その後の人生、どうやって乗り切っているのか、すごく気になりますね。
こちらに来ている韓国人のオンマたちも、帰国するのが怖いとか、それがイヤだから日本にいるとか、聞きますからね。
韓国に嫁ぐ…ハーちゃんに、これから「嫁ぎなさい!」とは誰も言わないから安心してね!(笑)

投稿: nikka | 2008年11月12日 (水) 21時24分

私の家庭教師の女性も、子供は日本で育てたいとよく言っていますよ。
韓国の若い人と接していて思うのは、勉強以外な~~んにも知らないの。花の名前とか。男女問わず料理もできないし。あと、泳げない。
家でお手伝いとかしないんですって。うちは子供にお茶を淹れさせたりしますけど、そういうのびっくりするみたい。

本当に、子供の生きてく力って何なんでしょうね~?私もお母さんとして考えちゃいます・・・。

投稿: たま | 2008年11月12日 (水) 22時30分

>たまさん。

勉強さえできれば、ほかはどうでもいいということなんでしょうか?
日本だと、学校の宿題(夏休みなど)でも、家のお手伝いするとかありますよね? そういうのもないのかな。
「生きる力」…ほんと考えちゃいますね。
明日の「ニュース23」で、韓国の受験戦争特集をやるそうです。(>今、番組で言ってた)

投稿: nikka | 2008年11月12日 (水) 23時51分

実は「我が家の方針」は、私自身が反面教師なのです。私の時代にはまだ、今のような塾はありませんでした。退職した教師が自宅で教える程度で、そこに通う人は少数派でした。そんな時代私は小学生から、習い事(絵画・習字等)と塾に通わされました。その結果「塾に行っている時間以外は勉強したくない」子どもに育ってしまいました。本来塾は、本人の勉強のサブ・手助けの場です。それを忘れ、塾自体を中心に考えてしまう思い違いがあるのだと思っています。

投稿: 諸葛亮 | 2008年11月13日 (木) 09時19分

>諸葛亮さん。

たしかに子育てにおいては、自分が親から受けた教育とか愛情とかが基準になりますね。
それと同じようにするのか、はたまたそれが嫌だったから違うことを子どもに与えるのか。
私も諸葛亮さんのお嬢様と同じく、高3の秋から苦手の数学と物理・化学を個人の先生宅で教えてもらいました。
ずっと親から「勉強しなさい」と言われた記憶がないので、今、「なぜ私が子どもに『勉強しなさい』って言わなきゃいけないの?」と不思議でなりません;;

投稿: nikka | 2008年11月13日 (木) 19時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「白い巨塔(하얀거탑)」第18話 | トップページ | 「白い巨塔(하얀거탑)」第19話 »