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2014年5月28日 (水)

「世界の果ての通学路」観てきました

 先週末、下の子(中2)と「世界の果ての通学路」という映画を観てきました。ガールスカウトのリーダーから「子どもたちに見せたい映画がある」っていうことで教えてもらった映画。ガールスカウトでは、昨年度から子どもの教育について考えるキャンペーンをやっていて関心もあり、下の子を誘って観に行きました。

 この映画に出てくる子どもたち(親も含めた、子どもたちの置かれた環境、社会)にとって、「学校」というのは今置かれている場所から抜け出すための唯一の手段(希望)なんですね。親の世代の貧困から抜け出すためには、勉強して、安定した収入が得られる職業に就くしかない。だから危険を承知で、毎日子どもの無事を祈りながら送り出している親の姿。私は親なので、子どものより親の立場でまずは映画を観ました。

 でも映画の子どもたちの様子を見ると、そういう厳しい現実とはちょっと違うところに「学校」というのがあるように感じました。学校に行けば友だちに会えるから楽しい(すごい過疎地域に住んでいて自宅の近所には友だちがいない)ということもあるし、働かせずに学校に送り出してくれる親への感謝から勉強を頑張らないといけないと思い、学校を卒業して希望する職業に就いたら社会のためになることをしたいという希望を抱いている。しごくまっとうなというか、子どもらしい素直な気持ちで学校に通っているんですね。

 象に襲われる危険をかいくぐって学校に通うケニアの兄妹は、その日どこに象の群れがいるかによって違う道(>私たちから見れば単なる草原で、どこに道あるかわからないcoldsweats01)を走って通っています。アンデス山脈に暮らす兄妹は馬に乗って通い、途中、これまたどこが目印になっているのかわからない草原の真ん中で同じような馬で他の子どもたちと待ち合わせをしています。モロッコの少女は、毎週月曜日寄宿舎に向かって4時間の道のりを歩いて通います。インドの三兄弟は、足に障害を持つ長男をボロボロの車いすに乗せて、下の2人の兄弟がそれを学校まで押していきますbearing

 全編を通じて感じたのは、どこにも悲壮感がないということ。これは監督の演出(ドキュメンタリーと言えど演出はあります)によるものだと思います。それぞれの通学途中で思わぬトラブルに見舞われるんですけど、そのトラブルをも子どもたちがたくましく乗り越えていくし、何より親がその子どもたちを学校に通わせることを全肯定している。普通、貧困地域では少女は学校に通わせてもらえない現実があるのですが、映画に登場するのは半分が少女でした。(>私はそれに驚きましたeye)たぶん監督が女の子でも教育が必要だということを伝えたかったんだと思うし、辺境の地に暮らしていようが、貧しかろうが、そういうことをわかっている親(大人)はいるんだということ、本当の意味で子どもを愛しているんだなというのが伝わってくるし、子どももそんな親に感謝しながら自分の未来に希望を抱いている。家族愛、きょうだい愛がものすごく伝わってくる映画でした。

 観た後、下の子といろいろな話をしました。下の子は「観る前は面白くなさそうな映画だと思ってたけど、観てよかったよ」「すごくきょうだいが仲良かったね」「すごく学校に行きたくなった」と言っていました。日本という国で学校に当たり前のように通っている子どもたちは、きっと映画の中の子どもたちが知らない苦悩を背負っていると思うので、映画の中の子どもたちの方が偉いとかそういう単純な話ではありません。ただ、世界は広いということ、学校で勉強する意味、大切にしないといけない価値観は何なのか、などを子どもと一緒に感じてみたいと思っていたのですが、下の子なりの受け止め方をしたようで、一緒に観てよかったなと思いましたconfident

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