2008年11月15日 (土)

「白い巨塔(하얀거탑)」第20話

Shiroi
 ついに最終話です。日本版(唐沢版)の最終回のサブタイトルは「財前、死す」だったんですよね~!(>カッケー!…爆)

ストーリー/20(*ネタばれアリマス)

 ガンの転移が激しく、なす術もなく縫合しただけの手術だった。周りの人間がガンであることをひた隠しする中、専門医であるジュンヒョク(キム・ミョンミン)は自分の病状に気がついてしまう。親友のドヨン(イ・ソンギュン)に「本当のことを言ってくれ」と詰め寄ると、ドヨンは何も答えられなかった。しかし、ドヨンが言わなかったことにより、ハッキリと自分の病状について理解したジュンヒョク。ついに力尽き、死を迎えたとき、彼の机の上には「上告理由書」とともに、オ教授宛てに自分の体を検体としてガン研究に役立ててくれるよう依頼する手紙が置いてあった。

~気になった表現

*알고만 있어.(誰にも言うな)
 これはかなり意訳ですが、直訳だと「知ってるだけでいろ」ってことですよね。こういうの、なかなかパッと口から出てきません(もちろん他の言い方もありますし)。

*미운 넘이라도 가끔은 보고 싶을 때가 있더라.(憎いお前でも時々は会いたいときがあるんだ)
 ここでの「-더라」は過去回想で、感傷的に目下の人間に使う言葉「~だったよ、~したんだよ」の意。部下として目をかけてきたドンイルに対して、ジュンヒョクの素直な気持ちを表した場面です。

 自分が患者の立場になったとき、執刀医の一言がどんなに患者の心の支えになるのかということや、疑心を持ったままでいることがつらいこともわかったジュンヒョクでしたが、時すでに遅し…。これまで幾度となくガン患者の命を救ってきたジュンヒョクが、自らガンで亡くなるという非常にアイロニカルな最後となりました。

■日本版とずい分違うのかな~?と思いつつ最後まで見ましたが、あらすじはほぼ同じでしたね。ただ、ところどころ「韓国的だな~」と思うところもあったり(>人間関係の部分で)、登場人物の性格や設定が異なっていたりしました。権力を欲しがる人間たちの醜さ、滑稽さ、そして人間の命の重さに気付かされるドラマでした

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2008年11月13日 (木)

「白い巨塔(하얀거탑)」第19話

 ガンを告知するかどうかというのは、永遠のテーマでしょう(完全に治癒できる病気にならない限りは)。TBSで今週末、11月15日(土)21時~「告知せず」というガン告知をテーマとしたドラマがありますね。私だったら告知してほしいな。ただ本当に“その時”になったらどうなのか…わかりませんが。

ストーリー/19(*ネタばれアリマス)

 ドヨン(イ・ソンギュン)の元で内視鏡検査を受けたジュンヒョク。結果についてドヨンは、ウ副院長をはじめ周囲の人間がジュンヒョクに本当の病状を告げない方針だと知り、嘘をつく。手術の執刀は当初ホン教授がすることになっていたが、ホン教授はこれを負担に感じていた。何よりジュンヒョクが手術に対して不安を抱えていることから、ドヨンはイ前外科長に執刀をしてもらうようジュンヒョクを説得する。これまでの反目を超え、お互いに手術する執刀医と手術を受ける患者として相対した二人。いよいよ手術の日。開腹されたジュンヒョクの体はガンに蝕まれ、手遅れとなっていた。

~気になった表現

*한시가 급한 일이라 이렇게 이런 시간에 찾아 뵙겠습니다.(一刻を争うことなのでこのような時間に伺いました)
 ジュンヒョクの手術の執刀を依頼するためにウ副院長がイ前外科長を訪ねます。「한시가 급한 일」で「一刻を争うこと」の意。

*미우나 고우나 장과장이 안됐기 했네.(憎くても可愛くてもチャン課長が気の毒ではあるわね)
 夫(イ前外科長)がジュンヒョクの手術を任されることになって、妻が言った言葉。「미우나 고우나(憎くても可愛くても)」というドラマが去年~放送されたみたいですね。視聴率もよかったとか。

 手術を機に、これまでお互いに反目してきたジュンヒョクとイ前外科長は和解したようです。二人だけでなく、さまざまな人がジュンヒョクの容態を気にかけ、一致団結していくさまが見てとれました。ドヨンにとってジュンヒョクはやはり「友だち」であり、イ外科長にとってやはり「弟子」であったわけです^^ さて次回、最終回です~;;

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2008年11月11日 (火)

「白い巨塔(하얀거탑)」第18話

 いつも風を切って颯爽と病院内を歩いていたジュンヒョクが、背中を丸め、覇気のない顔で歩く姿は哀れです;;

ストーリー/18(*ネタばれアリマス)

 ドンイルは法廷で突然、真実を告白し、控訴審は結審した。ドンイルの証言で形勢有利となった原告側はさらに回診時のことが明記されている実習生のレポートも差し押さえることに成功。結局、この控訴審では原告側が勝利、被告・ジュンヒョク(キム・ミョンミン)は敗訴した。少し前からなんとなく体調に違和感があったジュンヒョクは、食欲が落ち、徐々に体の痛みが増してきて、ついに手術中に倒れてしまう。ジュンヒョクが寝ている間に部下たちが血液検査をしたところ、なんとガンが発見される。しかし、副院長をはじめ、周囲の人間はその事実を隠そうとしたため、ジュンヒョクはドヨン(イ・ソンギュン)の元を訪ね、検査をして本当のことを言うように頼む。

~気になった表現
*생각 없다,난.(俺はいらない)
 「~생각 없다」で「~する考えがない、~する気がしない」の意。会話では、「~」の部分を省略することが多いようです。ここでは、「식사 하셔야지요.」と言われた答えとして言っているので、「食事する気がしない」ということになります。

*한 번만 말 없이 도망가면 죽어!(今度黙って逃げ出したらただじゃおかないわよ)
 突然姿を消したドンイルの元にハ先輩が訪ねてきます。「-면 죽어!」の形はよく耳にしますね。「까먹으면 죽어!(忘れたらただじゃおかないよ!)」とか。メールなんかだと「까머그먼 두거!」と書いたりするそうです^^;;

 煮え切らない態度をとっていた(←ゴメン!)ドンイルが、ついにジュンヒョクに反旗を翻しました。ジュンヒョクがガンだということがわかり、ドラマも最終局面に突入します^^;;

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2008年11月10日 (月)

「白い巨塔(하얀거탑)」第17話

 ジュンヒョクらがいつも悪い相談をする店は、なぜかいつも同じ日本料理屋。なにか意味あるのかな~?^^;; 原作が日本のものであることへのリスペクト?(>イミフ^^;;)

ストーリー/17(*ネタばれアリマス)

 ユ・ミラの証言により、窮地に追い込まれたジュンヒョク(キム・ミョンミン)。どうしても自分たちに有利な証言&証拠が必要だということで、ハム医局長にカルテの改ざんまでさせてしまう。苦しい胸のうちを同じ痛みを持つドンイルに吐露する医局長。その姿を見て、ドンイルは何かを決心したかのように、せっかく仕上げた論文と病院の名札を燃やし、その後、姿を消した。控訴審の2回目。原告の弁論が終わろうとしたとき、突然ドンイルが「すべて嘘だ」と叫び、2度目の証人喚問を受けることになる。ドンイルは自ら偽証罪に問われることを覚悟で、本当のことを話し始める。なんとかなだめようとするジュンヒョクに対して彼は「僕は先生のおもちゃじゃない!言いなりにはならない!」と叫んだ。

~気になった表現
*우리 욕먹자.(俺たちが悪者になろう)
 偽証の片棒を担がされることになった医局長がドンイルに言った言葉。ジュンヒョクを正しいと信じて、自分たちが悪者になるしかないと言います。「욕먹다」は「悪口を言われる」「叱られる」の意。

*자책 하지 마.너 요즘 독한 척 하는 거 보기 싫어.(自分を責めないで。強がるのは似合わないわ)
「독하다」は「毒気がある、臭いなどがきつい、悪意を含んでいる、我慢強い」などの意。ドンイルが密かに想いを寄せていたハ先輩からのメール。ドンイルの人の良さを知っているからこその言葉です。

 ジュンヒョクの弁護をする敏腕弁護士…どこかで見た、と思ったら、ドラマ「ローズマリー」に出てたんだわ~(名前はチャン・ヒョンソン^^)

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2008年11月 9日 (日)

「白い巨塔(하얀거탑)」第16話

 「昨日の敵は今日の友」…なのか、利害関係が変化するのに伴って、次々とコロコロと手を結びあう人間関係が変わっていきます。これにはちょっと食傷気味(?)です;;

ストーリー/16(*ネタばれアリマス)

 控訴審を前に、原告側が新たな証人を探しているところに、以前、病院に勤めていて、妊娠したために退職してたユ・ミラ看護士の存在が浮かんできた。ユ・ミラの存在が浮上してきたことで、再び裁判に集中せざるをえなくなったジュンヒョク(キム・ミョンミン)はケネス病院行きを形式上、断念する。ユンジンと弁護士の訪問を受けて、最初、裁判で証言することを快諾したユ・ミラですが、病院に行き職場の様子を見て、ともに働いてきたジュンヒョクや同僚たちへの情がわいてきて、証言をしないと言い出した。しかし、ジュンヒョクの弁護士から渡されたベビー用品の中にお金が入っていたことで、証言をすることを決心する。

~気になった表現

*항소니 뭐니 괜히 한 거 아닌가 싶다.(控訴なんてよけいなことをしたんじゃないかしら)
 味方のはずの義弟にもお金を持ち逃げされてしまったスンヨン親子。「괜히」は「공연히」の縮約形で、「むなしく、いたずらに、無性に」の意味で、後悔を表すときによく聞きます。「괜히 했어」(よけいなことした→しなきゃよかった)

*정말로 감사할 일로 만드는 건 앞으로 자네 몫이야.(本当にありがたいことにするのはこれからの君しだいだ)
 再就職先が見つからないドヨン(イ・ソンギュン)のところにオ教授が訪れ、就職先を紹介してくれます。「자네」は目上の人が下の人間に対して使う言葉で「君、お前」の意味で、「몫」は「分け前、任務、役目」の意味。目をかけていたドヨンに対しては、こういうこと(ツテを紹介するなど)もする人なんですね~。一切、こういうことはしない人だと思っていました^^;;

 ユ・ミラがジュンヒョクに「科長と過ごした時間は私にとって大きい」と言い、「他のことに気をとられ、あたたかい気持ちが消えてしまおうとしている。先生の輝きを失わないでほしい」というようなことを言い残します。さすがのジュンヒョクもそのときはぐっときた様子でしたが、結局はお金でカタをつけようとしてしまい(←ジュンヒョクではなく義父の指示で弁護士がやったことですけど)、墓穴を掘ることになってしまいました;;

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2008年11月 7日 (金)

「白い巨塔(하얀거탑)」第15話

 病院に限らず、大きな組織には多かれ少なかれ、組織の論理というのが存在するようですね。「霞ヶ関の論理」とか? そういう中で生きている人たちは、やはりその論理に沿えないような事態になったとき、とてつもなく大きなストレスを受けるでしょうね。そんな大きな組織に属したことがない私は、気楽なものですが…^^;;

ストーリー/15(*ネタばれアリマス)
 ジュンヒョク(キム・ミョンミン)は自分を正当化する答弁に終始し、一審は結審した。判決はジュンヒョク側の勝利。チェ・ドヨン(イ・ソンギュン)が大学を追われ、クォン一家が生活にも窮する一方で、ジュンヒョクには新たな出世話が持ち上がる。先に手術を成功させたマクレーン世界外科学会会長があらたに建てるケネス病院の外科長にジュンヒョクを迎え入れたいというのだ。それがウ副院長の耳に入り、ジュンヒョクの裏切り行為に怒り心頭となる。一審で敗訴した原告側のキム弁護士はどうしても納得ができず、ヨン・ドンイルの元を訪ね、ドンイルの良心に訴えかけた。「あの痛ましい家族から目をそらさないでほしい」と。そして遺族たちは、控訴することを決める。再び裁判に臨むことになったジュンヒョクだが、ケネス病院の問題があったため、副院長とは距離をおくことにし、独自に弁護士を雇うことにする。

~気になった表現
 
*밖으로 말등 내지 말고(口外しないで)
 ケネス病院行きを部下に伝えたときにジュンヒョクが言った言葉。「말을 내다」で「①口に出す、話を持ち出す ②うわさをする」の意。

*악한 사람 아닌 거 같아요.(悪い人じゃないようです)
 弁護士がヨン先生のことを何度かこう言ってました。「悪い人」って「나쁜 사람」が思い浮かびますが、「악하다」は「①気立てが悪い、凶悪だ ②良心をだまして道徳にはずれる」意で、単に「나쁘다」というより「악하다」を使う方がここでは合う気がしました。

 とうとうドヨンが大学を追われてしまいました。出るくいは打たれる…なんでしょうね。でも、彼は遺族のためはもちろんのこと、自分自身のため、自尊心を守るためにやったことでしょうから、証言せずにもやもやしたまま残りの人生を生きるより、きっとまっすぐに生きられるんじゃないでしょうか?^^

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2008年11月 4日 (火)

「白い巨塔(하얀거탑)」第14話

 裁判シーンが非常に長いです…^^;;

ストーリー/14(*ネタばれアリマス)
 第3回弁論日。ついに亡くなったクォン・スンイルの担当医だったヨム・ドンイルとチェ・ドヨン(イ・ソンギュン)が証人として法廷に立った。ドンイルは良心の呵責にさいなまれながらも、病院、ジュンヒョク(キム・ミョンミン)、そして自分自身を守るために、嘘の答弁を行う。一方、ドンイルは自分が見たままのことを話す。二人の証言が食い違っているために、二人による対質尋問が行われたが、ドンイルは嘘の証言を翻さなかった。そして第4回弁論の日を迎え、原告・被告の弁論が始まった。

~気になった表現
*손발이 안 맞는 거겠지.(息が合わないんだろう)
 「손발이 맞다」で「呼吸が合う、息が合う」の意。弁護士たちが自分の過失を調べようとして不機嫌になるジュンヒョク。お互いに信頼できないままに裁判は進みます。

*그 사람이 바로 자기 있는 그대로 봐 준 사람일 거야.(その人が本当にあなたを思ってくれてる人よ)
 愛人のフィジェはジュンヒョクが突然自分の名前を呼んだことを喜び、「名前を呼んでもらえるって、ありそうでなかなかないのよ」と言います。誰が「ジュンヒョク」と呼んでくれるか?と聞かれたジュンヒョクが思い起こしたのは、母親とドヨンでした。

 登場人物の中に、原告側の味方になってがんばるイ前外科長の娘・ユンジンがいますが、なんとなくすんなり受け入れがたい存在です…^^;; 熱心に市民運動をしていたのが、原告側の弁護士の目にとまり、一緒に裁判を闘うことになります。ただ正義のため、ただ弱者のために身を粉にして動くような女性なんですが…。この違和感、なぜでしょう?
 日本版では矢田亜希子がこの役をやっていました。彼女は里見(ドヨン役)に恋していて、そのため積極的に裁判にも協力してひたむきにがんばっていました。なんだかこの方が、説得力があるというか、共感できたんですよね~。
 ユンジンが真っ向から父を批判したり、ドヨンが証言しようとする直前に「本当にいいんですか?これから大変でしょうに…」とか言ったりするのがなんとなく鼻につくというか…。このドラマに出てくる人たちが皆、それぞれの立場で、ときには愚かしい姿をさらし、ときには良心の呵責にさいなまれて苦悶しているのに、そういう姿を全く見せず正しい道を堂々と歩いている彼女が、逆に人間くさくないから、そこにちょっと違和感を覚えるのかもしれません。それとも役者の演技のせいかな??^^;;

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2008年11月 2日 (日)

「白い巨塔(하얀거탑)」第13話

 とうとうチェ・ドヨンが証言台に立つことを決心しました。ジュンヒョクは友だちだけれど、いや、友だちだからこそ許せなかったのかもしれませんね。 

ストーリー/13(*ネタばれアリマス)
 チェ・ドヨン(イ・ソンギュン)の決心により、イ・スンヨンは裁判を続けることにし、2回目の弁論日、故人を解剖したオ教授が登場。やはり論点は肺の影ががん細胞であり、それを手術前にきちんと検査したのかどうか、という点だ。鑑定を依頼された二人(原告側と被告側から一人ずつ)は、それぞれ見解の違う意見を述べた。原告側はきちんと検査をすべきであったと言い、しなかったことは誤診だし、検査してがん細胞が見つかれば手術はすべきでなかったと主張。一方被告側(オ外科学会長)は肺の影が1センチ以下であれば、それががん細胞である可能性はきわめて低く、そのまま手術をしたことは間違いではないと主張。真っ向から意見が対立する。

~気になった表現

*불쑥불쑥 찾아오는 건 네 스타일인가 보구만.(いきなり訪れるのが君のスタイルなんだな)
 オ外科学会会長を訪ねて、状況の打開を図ろうとするジュンヒョク。「-구만」は「-구먼」の口語。目下のものに対する「今さらのような感じ」を独り言のようにいうときに使う感嘆詞で「~なあ、~ねえ」の意。

*러닝 메이트를 너무 부려먹는 거 아니냐?(やけに人使いが荒いな)
 難しい依頼を持ち込んでくるジュンヒョクに対するオ外科学会会長の言葉。「러닝 메이트」はオ外科学会長が好んで使う言葉ですが、師弟でもなく仲間でもなく利害関係でつながった二人の関係を言いえて妙な言葉ですね。「부려먹다」は「こき使う」意。

 再び登場したイ元外科長。最初は自己保身(再就職先を決めることが優先)に走っていましたが、娘から「お父さんのようにはなりたくない」と言われ、目が覚めます。もちろんそこにはジュンヒョクに対する復讐心は依然としてあるんですが、娘からこう突きつけられて、自分の身を振り返ったようです。「英国紳士」は返上するようですね^^;;

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2008年11月 1日 (土)

「白い巨塔(하얀거탑)」第12話

 この病院の院長はどこに…?^^;;  見たことないんだけど、いないんですかね?

ストーリー/12(*ネタばれアリマス)
 初公判が始まった。徹底して勝つための裁判を進めようとする被告側(ジュンヒョク)と攻め手に欠ける原告側(亡くなったクォンの遺族、妻のイ・スンヨン)。攻め手に欠ける一番の原因は証言者がいないということだった。ミョンイン大学病院側の人間はもちろんのこと、他の病院の医師たちもしがらみ等から証言や鑑定を拒むのだ。そんな中、イ・スンヨンはミョンイン大学病院で過労から倒れてしまう。そのときスンヨンは、自分たちが望むのは、裁判で勝つことでもお金を得ることでもなく、ただジュンヒョク(キム・ミョンミン)に心から謝って欲しいということだとチェ・ドヨン(イ・ソンギュン)に言う。ドヨンはジュンヒョクにスンヨンへお詫びするように助言するが、ジュンヒョクにはその真意が伝わらない。一度はジュンヒョクとの友情から証言を断り、アメリカ研修行きを決めていたドヨンだが、その話を蹴ってでも、証言をすることを心に決める。

~気になった表現

*최도연이란 친구 공부깨나 한다더니 쉽게 넘어간다 보네.(チェ・ドヨンというヤツはちょっとばかり勉強ができると思ったら、簡単に倒れたな)
 ドヨンに証言をさせないようにアメリカ研修行きというアメを出したウ副院長たち。「깨나」は「いくらかの、ちょっとした」の意の接尾語。

*나도 내 방식 내 원칙대로 해.(俺も俺のやり方でやる)
 ドヨンはやはり自分の信念を曲げることはできず、証言をすることにします。やり方、考え方などについて話すとき、「원칙(原則)」って言葉をよく聞きますね。

 スンヨンを見舞うとき、なぜジュンヒョクはひとりで謝りに行かず、外科総動員でおしかけたのか…? あのとき心から詫びれば、もしかしたら遺族の気持ちも落ち着いたかもしれません。ジュンヒョクがとっても意固地になって、決して自分の非を認めようとしない、その理由はなんなんでしょうか。大学病院の科長として、天才外科医としてのプライド? そこには患者という存在は不在です;;

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2008年10月28日 (火)

「白い巨塔(하얀거탑)」第11話

 「あのときああしてれば…」という後悔ってよくありますが、人の命に関わることではあってはならないことだと思います。でも一方で、悲しいかな、当然限界もあります。病院(医師)側がもっとその限界を謙虚に受け止めて、真摯に対応していれば、このドラマのように遺族側が裁判を起こすまでにはならないのでは?と思います。

ストーリー/11(*ネタばれアリマス)
 マクレーン世界外科学会会長の妻の非常に困難な手術を無事に成功裡に終わらせたジュンヒョク(キム・ミョンミン)だったが、病院では自分が手術した患者が亡くなっていた。手術は成功したのだから問題ないと強気のジュンヒョクも、周囲の対応から徐々に事の重大さを認識しはじめる。亡くなったクォンの妻や弟たちは、ジュンヒョクの手術ミスか誤診が原因でクォンが死んだとして解剖を希望し、オ教授が解剖した結果、肺に1センチのがん細胞があったことがわかる。これは手術前にチェ・ドヨン(イ・ソンギュン)が再三検査をすすめたのにも関わらず、自分の判断を過信していたジュンヒョクは結局そのまま手術を断行してしまった、問題の箇所だった。遺族対ジュンヒョクの法廷での戦いが始まろうとしていた。

~気になった表現
*이런 사고가 터지면은 유족들이 죽이느냐 살리느냐 하지 않습니까?(こんな事故が起これば遺族たちが騒ぎ出さないでしょうか?)
 遺族がジュンヒョクを訴えるかもしれないことを恐れて、ウ副院長になんとかしてほしいと助けを求めに行ったジュンヒョクの義父・ミン院長の言葉。ちょっと物騒な表現ですね;;

*알다마다.(もちろん知ってますとも)
 「-다마다」は「~だとも」の意で、相手の言うことを肯定したり自分の意見を強調したりする語尾。「-고말고」も同じ意味で、「いいとも!」だったら「좋고말고!」になります^^ でも、若い人はあんまり使わない言葉らしいです。

 今回も新米医師を屋上に呼びつけ、軍隊式の訓練(?)を行う場面がありましたが、あまりに時代錯誤ですよね~;; いまだにこういうことってあるんですか? 実際。徴兵制がある韓国では結構よく見る光景なのかな?

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