2016年1月26日 (火)

モノを捨てるということ(2)

う〜ん。ちょっと考えちゃったな…
本の整理をするために、年末にブックオ○に買い取りを申し込んで、その買い取り金額の通知が6日に来たんですけど…。だいたい1冊11円の買い取りが多く、正直かなり衝撃を受けました。ブックオ○以外でも同じような金額なんだろうなと思いますが、なんていうか、それぞれの本の価値がそんなもんだと言われたような気がして、それがショックでした。そんなこと言ったら、馬鹿みたいと思われるかもしれないけど。

11円の本はたぶん100円か200円で売られるのだと思うのですが、そこに発生するブックオ○側の利益って、何?って思っちゃって。本を作って売った出版社側の利益って、編集者が本を企画してから、著者をはじめ、実に多くのさまざまな人が関わって作って、それを営業が書店に買ってもらう対価としての利益ですよね。でも、例えば今回のブックオ○の利益って、そういうの、一切ないわけですよね。そこにはその本に対する思いだとか苦労だとか、そういうのは一切関わりがないんですよね。もちろん、利益はそれ相応の金額なので、当たり前ですけど。

本を少しでも安く買って、それを読んで楽しむ人がいるから、こういった古書販売のような会社が必要とされているのだけど、こういうのも昨今の出版不況に少なからず影響を及ぼしてると思うし。今はネット社会で、情報もタダで簡単に手に入るから、それなりの価値がないと、本を買ってまで情報を得ようという人は少なくなっているのは確か。電子出版のおかげで同じ内容でも安く手に入るから、ますます本というアナログなものは売れなくなっています。そういう流れに自分が加担してるんじゃないかって思って、ちょっと考えちゃいました。私も消費者だから、同じものが安く手に入るなら嬉しいのですが、本に関しては作り手側でもあるので、複雑な思いがあって。もちろん書店で購入した新品よりも、文字どおり手あかのついた古書が値段が下がるのは当然なんですよね。でも…。
なんか今後は買い取り申し込むのができない気がしてきました…。でも、この大量の本を捨てるのも忍びない…。どうすりゃいいの〜?

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2016年1月 7日 (木)

モノを捨てるということ(1)

明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。

昨年末、スガシカオのライブに行く途中、時間があったので本屋に立ち寄りました。そこで手に取ったのが「ぼくたちに、もうモノは必要ない。―断捨離からミニマリストへ」という本です。年末の大掃除の時期だったこともあり、気になって購入しました。断捨離という言葉はもうなじみのある言葉になっていますが、ミニマリストという言葉は最近目にするようになった言葉ですね。ちょっと流行ってるかもしれません。

この本を読んで、年末からモノを捨て始めました

そもそも掃除があまり得意ではなく、モノを捨てられない(特に「本」)私なのですが、そんな私がモノを捨てるにあたっては、大きな壁が2つ、あります。

大きな壁の一つ目は…「夫」(笑)。
夫はとにかくモノを捨てられない人。よく1年使わないモノは今後も使わないモノとして捨てるとよい…というノウハウがありますが、1年どころか、10年使わないものでも捨てられない人なんです。しかも私が勝手に捨てると怒る。じゃあ、「捨てるからね」とことわると、「いや、そのままにしておいて」と必ず言う人。だから片付けはじめても、途中で嫌になっちゃうんですよ。必ず夫の抵抗にあうから。だからうちはモノが溢れています。それをとにかく何とかしたい!!!…この欲求が止まらなくなったのが年末でした。

二つ目の大きな壁は…「ゴミの分別」
ゴミを単純に、バンバンゴミ袋に入れて捨てられるのであれば、本当に楽ですよ! だけど、実際には自治体のやり方に沿っていくつもに分別して捨てなければならない現代。これが大変です。もちろん分別が大事なことはわかっています。だけど、「これは燃やせるゴミ? プラスチックごみ?」とか「袋に入ってるから袋から出して、袋はプラゴミ、中身は粉砕ゴミ(有害ゴミ)かな?」…などと、イチイチ考えながらいくつもの袋に分けていく作業。これがつらい。これで作業時間が倍以上になります。だからいつも途中で嫌になってしまってました。

でも、とにかく少しずつでもやってみよう!と、この本を読んで思った私。

最初は、やっぱり大きな面積を埋めている本からとりかかりました。うちにはでっかい本棚がいくつもあります。

でもね〜、やっぱり本を作る仕事をしているせいもあるのか、本は捨てるのにとっても勇気がいります。心理的な抵抗が強いんですよね。でも一番手をつけやすいモノでもある。…だから本からやりました。

仕事に必要で買った本、自分で作って版元からもらった本、読書が趣味だから小説等々…本当に腐るほどあります。内容がよくて捨てるのが憚られるというものもありますが、やはりお金をかけて買っているわけだから単に捨てるとなると、「もったいない」っていう気になるんですよね。で、どれを捨てるか残すか、考えているだけでもう疲れてきます

こうなったら何も考えないで、全部捨ててみようか?と思ったし、それが一番賢いやり方なんだろうなと思ったのですが、やはりできない

いつもの私ならここで本を捨てることは諦めるのですが、今回はとにかく諦めたくない。…なので、とりあえず本の買い取りを利用してみることにしました。手始めに、アマゾンの本の買い取りで値段がつくものを検索して、買い取り申請をしてみました。持っている本で買い取りしてもらえる本というのは数えるほどしかないのですが、それでも、状態がよい12冊で5000円の値段がつきました。次に、ブックオフに段ボール二箱出しました。こちらにはほとんど値はつかないと最初から諦めているものを送りました。まだいくらになったのか連絡がないので、金額はわかりません。100冊くらいはあったかと思いますが。

これまで本の買い取りということを経験したことがなかったのを、とにかく「やってみる」ということを重要視して、チャレンジしてみたわけです。やってみて、ただゴミとして捨てるよりは、胸が痛くならないのはわかりました。でも、正直なところ、送った本に少し心残りがあります。しかも、本はうちにまだまだ残っています。

モノを捨てるとどうなるのか、本には筆者の考えがいろいろと書いてありました。そっか〜、そういうふうに感じるのか〜と思う部分もありました。でも、きっとモノを捨てて得られるものというのは、ひとりひとり違うんじゃないかなという気がしています。モノを捨てることに罪悪感もなにも感じないで捨てられる人って、ある意味モノを大事にしてこなかった人なんじゃないでしょうかね。買い物依存までいかなくても、消費行動に取り付かれていた人でも、モノを大事にしている人はいると思います。本の筆者のように独身で若い人と、私のように家族がいて年もそれなりにとっていて、モノを捨てるのに壁があると感じる人とでは、モノを捨てるということ一つをとってみても、感じることは全く違うでしょう。

今年は、モノを捨てることで自分にどういう変化があるのか実験するつもりで、このブログに、その変化を書いていこうと思います。ブログに書こうかと思ったのは、ダイエットと同じように、人に伝えることで「途中で挫折しないように」ということです。まあ、どうなるかわかりませんが。(…と、すでに弱気モードです


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